稲沢市に土地の調査に行って参りました。
土地を売る場合、建物が建てられるかどうかは、価格を大きく左右する大問題です。
市街化区域であればほぼ問題ありませんが、調整区域ですと、原則建物は建てられませんので、
特例が適用される地域なのか、既存宅地なのかがポイントになります。
今回の調査地は調整区域でした。母屋の建っている土地は明治、大正時代から建物があり謄本にも記載がありましたので、既存宅地であることが一目瞭然で、建て替え可能な土地と容易に判断できました。
しかし、農機具小屋などある土地は、謄本上では線引き前の時期に、地目は畑になっておりました。通常ですと、線引き前に宅地でないと既存宅地にはなりませんので、がっかりでしたが、その後、錯誤を理由に謄本上も宅地に戻っておりましたので、昭和45年に建物が建っていれば既存宅地となると判断いただけました。
そこで建物が建っていた証明をするために市役所の都市計画課で当時の都市計画図を取得し、現地に建物らしい記載があること、課税課にて物件証明を取得し、その当時課税されている建物が存在することを確認しました。
何とか建物が建てられる土地として話が進められそうで安心しました。
このように土地にも歴史があることを知ると、人生と重ね合わせて、不思議な気持ちになります。 松山