生涯未婚率の上昇と高齢者の住まい。

50歳までに一度も結婚したことがない人の割合を示す「生涯未婚率」が厚生労省から発表され、男性のほぼ4人に一人、女性のほぼ7人に一人が該当することが大きな話題になっています。

私は既婚ですが、実の弟(40代)、義理の弟(30代)と近親者にも独身がおり、実感しています。

生活環境が変わり、人生の選択肢の多様化が進んだことがことや、非正規雇用が増え金銭の問題から断念されてことが主な要因のようです。

時代とともに価値観は変化していきますので、一概に悪いことではないとは思いますが、この傾向は身寄りのない高齢者の増加につながっていきます。

現在でも、アパートの取り壊しのためや、病院に近い場所へという希望などで、部屋探しをする一人暮らしのシニア層の方は、大家様の理解がなければ、なかなか希望の物件に入居できない状態があります。

その中で私達不動産業者は、入居希望者の方には健康上一人で大丈夫なのか、頻繁に連絡をとれる親戚はいるのか、または定期的に訪問してくださるケアマネジャーやヘルパーさんがいるのか、しっかり聞き取りをし、それを大家様に説明、理解していただく努力を行っております。

社会全体が血縁を超えて家族のようにつながる未来を切に願います。             松山