消費税増税前の建て替え

(株)LIXIL住宅研究所は「消費税増税前の住まいに関する調査」の結果を発表した。調査は2月10~22日、全国の男女8,000名を対象にインターネットで行い、前回の増税時(2014年4月)に「住まいの建て替え・買い替え・リフォームを行なったか」の質問に対して、「行なった」と回答したのは15.9%、「行なわなかった」が81.2%、「間に合わなかった」が2.9%であった。
 次回の消費税増税予定(17年4月)を見込んで「すでに住まいの建て替え・買い替え・リフォームを行なったか」については、「具体的に進めている」が3.7%(13年調査時:4.7%)、「すでに行なった」2.1%で、5.8%がすでに何らかのアクションを起こしている結果になる。一方、「特に考えていない」が86.6%(同:86.2%)であった。
 前回の消費税増税前と今回をクロス集計すると、前回「行なった」と回答した中で今回も「具体的に進めている」が13.5%、前回「間に合わなかった」と回答した中で、今回「既に行なった」と回答したのは15.5%。「前回増税時に間に合わなかった人は早めの対策を心掛けていることことが分かる」、と同社では分析している。

 また、「建て替え・買い替え・リフォームで気になるなること」については、「どのような減税措置や給付金などの負担軽減措置があるか」が34.9%でトップ。続いて「消費税増税前と増税後、どちらで工事するのが得か」(29.7%)、「住宅ローン金利の今後の変動(26.8%)となった。今回は、前回ほどの勢いを正直感じておりませんが、早目の準備で、勢いを分散されていることと考えれば、納得のいくデータのように思いました。