相続のご相談の中で、たまに出てくるのが、病気や認知症による財産管理の継承に対する不安です。それを防ぐため遺言や成年後見人制度が一般的ですが、手続きが面倒だということで、結局取り組まれないかたが多いようです。あまり知られておりませんが、07年に信託法が改正され、家族等に財産を託し、財産管理や相続対策が出来る、家族信託というものが出来ました。元気なうちに委託者がいろいろなケースが伝えることが出来、急に管理を任される心配がないことや、共有名義になっている不動産の処分も容易です。全ての方があてはまらないと思いますが、家族信託という方法もあることを知っておくと良いかと思います。